弾き語り「セロリ(山崎まさよし)」の解説と弾き方【初~中級者講座】

弾き語り「セロリ(山崎まさよし)」の解説と弾き方【初~中級者講座】

今回は山崎まさよしの「セロリ」の弾き語りレッスンを公開しました!
認知度の高い曲ですので、知ってる方も多いと思います。
今回はレッスン動画の解説だけでなく、楽曲紹介やお気に入りポイント、コードの分析なども紹介していきますので、ぜひご覧ください。

「セロリ(山崎まさよし)」について

山崎まさよしは1990年頃からライブハウスで演奏活動を行い、1995年にメジャーデビューを果たしました。

曲調はR&Bやブルース、ファンクと言ったブラックミュージックを基礎としながら、日本語と相性の良いメロディーを当てはめた独特な雰囲気を持った曲が多いです。
特にコードの使い方、アレンジの仕方がとてもうまく、引き込まれるような世界観をもった楽曲がたくさんあります。その世界観を特徴的な歌声で歌うことで、より説得力を持たせています。

今回のセロリはメジャーデビューから1年後の1996年に発表されました。
本人曰く、ライブのために滞在していたホテルで、Stevie Wonderのモノマネをしながら弾き語りをしていたら完成したとのことです。こんな有名曲がこんなにラフに作られていたなんてすごいですよね。

翌年にアレンジされた「セロリ」がSMAP名義で発表されています。
「セロリ」をSMAPが歌ったことで、山崎まさよしの認知度が一気に高まりました。
僕は最初にSMAPの「セロリ」を聴いていましたが、後々、原曲の山崎まさよしバージョンを聴いたらまた違った良さがあって、とても好きになりました。
なんといってもギターがかっこ良いですよね!そして、ギターを弾きながらハーモニカも吹いちゃう姿にとても憧れていました。

セロリはポジティブなラブソングになっており、飄々とした雰囲気の曲です。
歌詞のリズム感がよく、うまく歌えた時はとても楽しくなります。
最初に曲を聴いたのは小学生の頃ですが、「否めない」などの単語が印象的に使われていて、普段使わない単語に大人な雰囲気だなと感じました。

Aメロとサビは同じコード進行になっており、繰り返しの進行なので、覚えやすいです。
また、R&Bを基調とした構成になっているので、コード進行がおしゃれであったり、通常のPOPSとは違う印象がありますね。

弾き語り「セロリ(山崎まさよし)」の解説と弾き方【初~中級者講座】のコード解説・分析

まず、この楽曲のKeyは「A」です。
Aメジャーダイアトニックコードを基調に作られています。

最初のコード、AM7は四和音のコードとなっており、やわらかい雰囲気やおしゃれな雰囲気があります。
そして、AM7からAM7/F#にコードチェンジをするのですが、これは違う捉え方もできます。
Aメジャーダイアトニックコードの二番目のマイナー、F#m7(9)と捉えることもできます。
どちらで捉えても間違いではないので、覚えやすい方で覚えてください。
AM7/F#だとベース音が移動しているだけという捉え方ができるので、僕はこちらの解釈で覚えてます。

また、POPSにはなかなか出てこないD7(9)というコードも出てきます。
D7(9)はR&Bなどのブラックミュージックにはよく出てくるコードで、ファンキーな印象を持たせることができます。7thが泥臭い印象を持たせている上に、中間的な9thがさらに加わってファンキーさを生み出しています。

m7(-5)をうまく使っているのも特徴の一つですね。
サビの最後のコード進行、Bm7、C#m7、DM7、E♭m7(-5)、E7(9)という箇所で出てきます。
DM7をE7(9)を繋ぐためにE♭m7(-5)を使ってますね。コードの経過音的な使い方です。
こういった使い方はアレンジに役立ちますので、指の形で覚えておくと良いです。
例えば「DM7からE♭m7(-5)はルート音が半音上がっただけ」みたいな感じです。
度数で表すと、ⅣM7からⅤ7に移動するために間にE♭m7(-5)を入れると言った形です。
度数で覚えておけば理論的にアレンジしたい時に使えますね。

こういったシンプルな進行はセッションにも向いていて、ただこのコード進行を演奏してセッションするだけでも楽しいですね。もちろん、弾き語りをしてる横でギターを弾いて、アドリブを弾いて合わせるというのも、とても楽しいです。
Aメジャースケールで弾けるので、ぜひ試してみてください!

弾き語り「セロリ(山崎まさよし)」の解説と弾き方【初~中級者講座】の練習のコツ

フィンガーピッキングが特徴的な曲で、右手の動きを整えた後にコード進行を練習すると効率が良いです。

まずは右手の「チャッ」という音を入れるところから練習すると良いです。
これは右手の親指から手のひらにかけての部分を主に6弦に当てます。そして6弦をギターのフレットにぶつけて音を出しています。
手首をうまく回転させることで、良い音が鳴るようになります。動画では少しずつ順を追って説明してますので、初心者にもわかりやすい内容になってます。
この「チャッ」を入れるテクニックはおしゃれな弾き語りをする時にはとても役立ちますので、ぜひこの曲で覚えてください。

Bm、BmM7、Bm7、Bm7(-5)と複雑に指を組み替える箇所は、その部分だけで練習をすると良いです。
まずは右手のリズムをつけないで、ゆっくり指を組み替える練習をしてください。
それができた後で、右手のリズムをつけてコード進行を進めていくと良いです。
曲の前半部分で右手の動きを整えているので、ここは落ち着いて左手の動きを重点的に練習した方が効率が良いです。

サビの最後のBm7、C#m7、DM7、E♭m7(-5)、E7(9)とコードチェンジが早い箇所の右手は、1つのコードに対して1回のピッキングで良いので、テンポよくコードチェンジをすることが重要になってきます。
ここにくるまでにリズムよくフィンガーピッキングをしてきた勢いで、助走をつけてコードチェンジをしていくイメージです。歌と複雑に絡み合っているので、ギターを弾いた時に歌がどの位置にあるのかなどをゆっくり確認しながら弾いてください。

まとめ

セロリは1人で世界観に浸りながら弾くのも良し、ギター仲間とセッションしながら弾くのも良しといった、楽しみが詰まった曲です。
とにかくリズムが楽しい曲なので、コード進行を弾いているだけで楽しいですね。

誰かとセッションしながら弾く場合はAメジャースケールを覚えて、オブリガートを入れてみてください。オブリガートとは簡単に言えば、歌に対する「合いの手」です。
歌の流れに沿ったオブリガートを入れられた時は音楽をしっかり扱えている感じがして楽しいです!

この曲のフィンガーピッキングができれば、他の曲も今回のパターンのフィンガーピッキングアレンジにして弾けるのでぜひ試してみてください。

今後も、詳しい楽曲解説を含めた動画やコンテンツを配信していきますので、お楽しみに!











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