ソロギター「Change the World(Eric Clapton)」の解説と弾き方【中級者講座】

ソロギター「Change the World(Eric Clapton)」の解説と弾き方【中級者講座】

今回はEric Claptonの「Change the World」を中級者向けソロギターとして制作しました。

以前、初級者向けのソロギターを前編・後編に分けて制作しています。
ギターをはじめたばかりの方でも演奏できる内容になっているので、中級者向けがまだ不安な方は初級者向けからはじめてみてください。

ソロギター「Change the World(Eric Clapton)・前編」の解説と弾き方【初級者講座】

ソロギター「Change the World(Eric Clapton)・後編」の解説と弾き方【初級者講座】

「Change the World」の人気がある理由

「Change the World」はソロギター曲として、とても人気のある曲です
人気のある理由としては、さまざまなアレンジがあり、アレンジの幅が広いということです

最初のコード進行がブルースを感じさせるものなので、アレンジがしやすいということもあります。
例えば、Verseの最初のコード進行、〈E|F#m7|G〉という進行を〈E|F#m7/E|G/E〉というオンコードで演奏すれば、ほぼワンコードとして捉えることもできるので、自由に弾くことができます。

上記のように考えるとVerseは大まかに分けてEコードとAコードで進行します
そうすると1度と4度になり、ブルースの進行と同じようになります
どちらも開放弦で演奏できるので、運指の制限がないということが大きなメリットです

ブルースと捉えるとアドリブ的にブルースのリックを挟むことができるので、自分なりにカスタマイズすることができます。
また、ブルースに限らず、自分の好きなテイストにアレンジすることが可能です

このように自由度が高いことから、アレンジのバリエーションが多く、いろいろな人が弾いているので、とても人気があると考えています。

Eric Claptonの魅力について

Eric Claptonはイギリス出身のギタリストです。
ブルースを主体とした演奏をしていますね。
アメリカのカントリーミュージックに影響を受けてギターをはじめたと、インタビューで答えていたのをみたことがあります。
そこからアメリカの音楽に傾倒し、ブルースに繋がったんですね

僕は高校生の時にブルースにはまり、Eric Claptonを通してさまざまなブルースミュージシャンを知っていきました
もともとブルースという言葉を山崎まさよしさんのインタビューか何かで見つけ、ブルースを調べていくうちに辿り着いたのがEric Claptonです。
そして、Eric Claptonが弾く「Cross Road」のギターに感銘を受けてEric Claptonの曲を聴くようになりました
「Change the World」もその頃に聴いて、アコースティックギターが全面に押し出されたアレンジとアコースティックギターの音の良さに痺れて、一生懸命コピーしたのを覚えています

そして、ブルースにどっぷり浸かって、Eric Claptonが影響を受けたという、現代ブルースの始祖的な人物であるRobert Johnsonまで遡りブルースの真髄を探究するようになりました

さまざまな情報を頼りにブルースを聴いてく中で、他のブルースミュージシャンを知るきっかけとなったのはEric Clapton主催の「Cross Road Guitar Festival」です
このフェスは幅広いジャンルのギタリストが出演する、ギター好きにはたまらない催しとなっています。

「Cross Road Guitar Festival」のステージでブルースミュージシャンが一斉にセッションするセットがあり、そこで演奏された「Sweet Home Chicago」を観て、雷に打たれたような感覚を覚え、そこに出演していたミュージシャンの名前を1人ずつ調べていきました。
当時、僕が観たフェスではB.B King、Buddy Guy、Hubert Sumlin、Robert Cray、John Mayerなどが出演していたと思います。

そんな風にして、今の僕のプレイスタイルを決めるきっかけとなったのはEric Claptonであるといっても過言ではありません
ブルースの奥深さを教えてくれたことに感謝しています。

先日、Eric Claptonが来日して日本武道館にて「ERIC CLAPTON LIVE AT BUDOKAN 2023」が開催されていましたね。
僕もこのライブを観に行ったのですが、はじめて生で観るEric Claptonに感動しました。
感情のこもったひとつひとつのフレーズにブルースを感じ、生で演奏が聴けてうれしかったです

ソロギター「Change the World(Eric Clapton)」の解説と弾き方【中級者講座】練習のコツ

今回は原曲通りにルートの開放弦を多用したアレンジになっています
EとAのルートがずっと同じ音でなっている中、メロディーが動いていくのが特徴です。
そうすることで、どっしりと重みもったまま自由にメロディーの移動とフレーズを入れることができます。
ソロギターはベース音や和音を伴ったままメロディーの移動をすることがとても重要になりますので、開放弦を多く使えるこの曲は、ソロギターとしてとてもやりやすくなっていますね

そして、他の開放弦も使えるところが多いので、メロディーを弾いた後に開放弦を多用して、ハーモニーを付け足しながら、次のメロディーに移るということができます
これができるようになるには、自分がいま右手でどこの弦を弾いているかをしっかり把握することが重要です。
アルペジオの練習を重ねることで、弦と弦の距離感を掴むとができるようになってきます

開放弦を使うことが、この曲を演奏する上での重要なポイントですが、メリハリをもって演奏しなければならないということも念頭においてください
開放弦は放っておいたらしばらく鳴り続けてしまいます。無作為に開放弦を鳴らし続けたままコードチェンジやメロディーの移動をおこなうと、不協和音やメロディーが埋もれてしまう原因になります
これを防ぐために、和音とメロディーが鳴っている箇所と単音弾きだけの箇所で分けるように意識することが重要です

今回のアレンジの場合、12小節目のブルースのリックを入れているところがそうですね。
ここではそれまで弾いていた和音の音を止めてリックの単音弾きだけになっています
こうすることでメリハリが生まれますね。メリハリが生まれることで、曲中の聴かせたい箇所を印象付けることができます

まとめ

今回は中級者向け講座ということで、コードのアナライズからブルース進行とにているのか、アレンジの方法などを解説しました
このコンテンツとレッスン動画をあわせて活用することにより、さまざまな発見があると思います。
「Change the World」はアレンジの幅が広く、演奏者の個性を活かせる曲なので、ブルースリックをたくさん覚えてアレンジしてみてください










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