弾き語り「糸(中島みゆき)」の解説と弾き方【初〜中級者講座】
今回は中島みゆきの「糸」の弾き語りレッスンを公開しました!
初級者向けと中級者向けの2段階にわけて制作しました。
糸は知っている方が多く、ギターをはじめたばかりの人でも挑戦しやすいので選曲しました。
アレンジ次第で中級者向けにもできるので、この曲でステップアップするのも良いですね。
初級者向けははじめたばかりの人でもできるように、レベルを下げたアレンジになっています。
例えば、バレーコードが出てこないので、左手の動き方やコードを押さえるのが苦手な方でもできる内容になっています。
右手の動きである、ストロークもかんたんに弾けるようになっています。
今回のアレンジはカポを使ってキーをGにしているのですが、アレンジするときにキーをGにしている理由があります。
キーをGにしていることが基本的に押さえやすいこともあります。
もうひとつの理由として、キーGの曲はセーハコードが出てきてもBm7だけのことが多いということです。
セーハコードが少ないということは弾きやすいということになりますね。
歌の音域も広くなく、歌いやすいということもあり、ギターにも意識を向けやすいですね。
初級者の方は歌が難しいとギターに意識が向きにくいということもあるので、歌がかんたんな曲からはじめると良いです。
中級者向けは、初級者向けでは省略していたコードを追加しています。
より原曲に近いアレンジで演奏できるようになっています。
例えば、初級者ではディミニッシュコードやオンコードを入れていないのですが、中級者向けではそういったコードが入っています。
右手のストロークに関しても中級者向けはゆっくりの16ビートだったり、ピックでアルペジオを入れたりなど、ギターに慣れてきた人が楽しめる内容にアレンジしています。
クリシェ進行というコードの中の1音を半音ずつ変えていくテクニックなどもあったり、音楽理論も解説しています。このようにギターの技術に加えて音楽理論が学べるようになっていますので、楽曲アレンジなどに活かしていきましょう。
弾き語り「糸(中島みゆき)」の解説と弾き方【初級者講座】練習のコツ
レッスン動画の中でも練習のコツを解説していますが、特に注意したい点をここで解説します。
練習のコツを初級者向け、中級者向けに分けて詳しく解説するので、参考にしてみてください。
初級者向け
初級者向けは右手のストロークがシンプルなので、左手の練習に向いています。
右手と左手は同時に練習すると上達しにくいです。
ここでの左手の練習はコードを押さえる練習となっています。
押さえたコードがきれいになっているか注意深く聴いてください。
うまく鳴っていないときは1本ずつ鳴らしてみると良いですね。
うまく鳴らせていない場合は指が浮いていたり、押さえる位置が良くない、他の指が弦に当たっていたりなどの原因があります。
そのとき押さえているコードによって原因は違ってくるので、なぜうまくなっていないのか原因を探ってください。
動画内ではそのような原因を改善する方法を解説しています。
自分の指の形やコードを押さえるときの癖がわかれば改善できるので、動画を参考に押さえ方を工夫してみてください。
また、初級者の方だと、練習しすぎて指が痛くなって力が入らないことが原因であったりするので、無理に練習を続けずに休み休み練習をするようにしましょう。
最初は歌に合わせて弾くのは難しいと思うので、まずはギターと歌を分けて練習しましょう。
どちらもできるようになったら合わせる練習をしてください。
いざストロークと歌を合わせようと思うと、合わせるポイントがわかりにくいときがあります。
そういったときはコードが切り替わる時の言葉を意識して練習してください。
例えば、「なぜめぐりあうのかを」の「ぐ」のときにCにコードチェンジするので、言葉とコードチェンジのタイミングを合わせるように練習すると、うまく弾けるようになります。
中級者向け
次に中級者向けについて解説していきます。
まず、初級者向けから中級者向けにステップアップしたときに、どういうところが違うか感じながら練習してみてください。
主にコードが追加されて、初級者向けでは出てこなかったコードを使っていて、曲の雰囲気が変わっています。
コードが新しく加わっているところは特に、響きの違いなどを感じてもらえればと思います。
また、コードに関して言えば、他の楽曲でも使える、GからD/F#を経過してEmへのコードチェンジで使えるちょっとしたオブリガートなど、アレンジのポイントも紹介しています。
オブリガートは楽曲を彩るために必要なテクニックですので、ぜひ使えるようにしてください。
ここの部分はベース音がスケールの流れに沿って下がっていくのですが、ベース音のつながりを意識すると楽しく弾けるところでもあります。
ストロークに関してはパターンが「じゃあ運じゃんジローラモトッポギ」を使っています。
16ビートのストロークで少し難易度が上がるのですが、ある程度あっていれば良いと思うので、型にハマらず自分らしく自由に弾いていただきたいです。
このストロークに関してはこーじゅんさんのレッスン動画で解説しているので、練習してみてください。
じゃあ運じゃん ジローラモー トッポギ【右手のパターン】
特に中級者の人に意識してほしいのは楽曲を通して音楽理論を身につけることです。
私の制作するレッスン動画はキーがGであることが多いです。
いろんなキーの曲を弾いていると音楽理論的なことが身につきにくいと思います。
ひとつのキーを使って弾いていると、「このコードチェンジがドミナントモーション」など理解できるようになってきますね。
そういったことを頭ではなく感覚で感じてほしいということもあって、弾いた時の感覚やコードを弾いた時の印象を意識してほしいです。
具体的には、「このコードからこのコードにコードチェンジをするとこういう印象になるんだな」などを感じて弾くことで、ダイアトニックコードにある各コードの役割を耳で理解することができます。
その理解ができると、耳コピや曲のアレンジなどがやりやすくなります。
音楽理論がとっかかりにくい人は曲を通して感覚を身につけてほしいと思っています。
後々、音楽理論を勉強した時にしっくりくると思います。
音楽理論のコンテンツもあるので参考にしてみてください!
まとめ
この曲は結婚式や誰かに贈る歌として使われていることが多い曲なので、使える場面はたくさんあると思います。
イベントごとでこの曲を弾けたらステキですね。
練習していたら、いつかは使う場面がきっとくるので、覚えておくと披露できるときがきます!
今回、初級者と中級者の2つあるので、ご自身のレベルで判断してどちらから始めても大丈夫です。
初級者の方は初級者向けからはじめて、徐々にステップアップしてください。
初級者向けと中級者向けができるようになり、その違いがわかると、アレンジの幅が広がります。
今回覚えたことは、他の曲でもアレンジができるようになるので、試してみてください。
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