リックをつかってアドリブに挑戦しよう!【Isn’t She Lovely(バッキングトラック)・初級者講座】

リックをつかってアドリブに挑戦しよう!【Isn’t She Lovely(バッキングトラック)・初級者講座】

アドリブをやってみたいけど、どこから手をつけたら良いかわからないことってありませんか?
スケールを練習したけどなかなか自由に弾けないことやフレーズが思いつかないことは多々あると思います。

そんなお悩みを解決するために今回はかんたんにアドリブに挑戦したいという方に初級者向けにIsn’t She Lovelyで使えるリックを10個紹介するレッスン動画を制作しました。

リックはアドリブをするときに必要な細かいフレーズのことです
このリックを組み合わせて長いフレーズを作っていきます。
そして、覚えたリックを即興で組み合わせて自由に弾くことをアドリブ(インプロビゼーション)といいます

アドリブはやってみたいけど、難しいイメージがあって、どうやれば良いか分からなかったりしますよね。
実際に自分もそのようなイメージを抱いていました。

有名なギタリストたちが、次々と自由にフレーズを作り出して、気持ちよさそうにアドリブをしているところをみると、自分もやってみたいなと思っていました。
きっとこれができたらもっとギターを楽しめると強く感じて、挑戦してみましたが、なかなかうまくいきませんでした。

試行錯誤しているうちに闇雲にスケールを弾いているだけだと、メロディーにならないということに途中で気づき、調べるとリックというものに辿り着いたのです。

もちろん、スケールを覚えて思ったように弾くということができればとても良いのですが、最初はスケールを使った組み合わせ方が分からないんですよね。
メロディーはスケールから選び出した音を組み合わせて作られています。

その組み合わせを作るヒントがリックだったのです
リックを覚えるということは歌い方を覚えるということになります。

リックを覚えるコツ

リックは覚えたらアウトプットすることが大切です
実際に曲の進行に合わせて使用することで、弾くタイミングやそのリックの効果を実感することができます。

はじめはリックを全て完璧に弾こうと思わないことが大切です。
リックのどれかの音がうまくはまっていて、曲として成立しているのであれば大成功です。
そのリックに慣れてきたら、各リックにある楽譜通りに弾くことに挑戦してください。

リックは雰囲気を掴むことが重要だと思っています。
自分なりに表現するためのアイテムを手にいれるということだと捉えてください。
そのアイテムの使い方は自分の使いやすいようにカスタマイズができます
結局は自分のスタイルに合うように変化させていくことが目的なので、雰囲気やなんとなくの動き方を覚えることが重要です

リックを自分なりにアレンジしたり、他のリックを組み合わせて使ったりして、自分なりの歌い方を見つけていきましょう

レッスン動画にはいろいろなパターンのリックがありますので、演奏の幅が広がりますよ!

リックを練習するためのバッキングトラック

実際にリックを練習するときにはバッキングトラックがあると効率よく練習ができます

バッキングトラックはメロディーがない伴奏のことです。

バッキングトラックがコード演奏をしてくれるので、それに合わせて練習すればリックを試したり、アドリブの練習をしたりできますね。
バッキングトラックを使ってしっかり練習をしてから、セッションに参加すれば安心です

KGAにはオリジナルのIsn’t She Lovelyのバッキングがあります
コード進行はシンプルで初心者でも扱いやすい内容になっています

また、アドリブの練習の他に、バッキングの練習にもなります。
コード進行の確認やストロークのバリエーションを増やしたり、リフやオブリガードを入れる練習にも使えますね

他にもIsn’t She Lovelyのバッキングトラックを使ったレッスンがありますので、ぜひ参考にしてみてください。

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各リックの解説

ここからは各リックについて解説していきます。
リックによって用途が違うので、用途を意識して練習してください
また、特定のコード進行上で弾くとうまく響くものもありますので、コード進行を頭の中に入れておくと良いです。

STEP 01

リックをつかってアドリブに挑戦しよう!【Isn’t She Lovely(バッキングトラック)・初級者講座・STEP 01】

メジャーペンタトニックのリックです。
リックのつなぎとして、よく使うものになります
このポディションの動き方を覚えて、いろいろなリックのつなぎとして活用してください!

STEP 02

リックをつかってアドリブに挑戦しよう!【Isn’t She Lovely(バッキングトラック)・初級者講座・STEP 02】

横に弦移動があるパターンのリックです。
スライド奏法のタイミングが難しいリックです。
このスライドのタイミングをつかめると、ニュアンスを表現できるようになりますので、ぜひ練習してみてください。

STEP 03

リックをつかってアドリブに挑戦しよう!【Isn’t She Lovely(バッキングトラック)・初級者講座・STEP 03】

スケールを辿った下降フレーズが入ったリックです。
滑らかな運指が必要ですので、基礎練習が欠かせないです
一つひとつの音がつながって聞こえるように意識して練習してください。

STEP 04

リックをつかってアドリブに挑戦しよう!【Isn’t She Lovely(バッキングトラック)・初級者講座・STEP 04】

リズムが特徴的なリックです。
フレットが同じで弦を移動するという少し難しい運指があります。
この運指はジャズ系のリックでよく出てくるので、覚えておくと良いです
コードトーンを弾くには欠かせない運指となります

STEP 05

リックをつかってアドリブに挑戦しよう!【Isn’t She Lovely(バッキングトラック)・初級者講座・STEP 05】

エモーショナルな表現のリックです。
Eメジャースケールで考えたときの4度と3度の音を行き来することで、エモーショナルな表現になります
さらにアプローチノートを使うことで、リックに表情を加えていきます。
どこでも使えるものですが、この曲のAM7コードのときに使うと、特に効果的です

STEP 06

リックをつかってアドリブに挑戦しよう!【Isn’t She Lovely(バッキングトラック)・初級者講座・STEP 06】

STEP 05の応用です。
グリッサンドを多用することで、動きを出していきます。
いろいろな人の演奏をきくと、細かく多くグリッサンドが使われています
ただ音を発音するのではなく、動きを出して発音することで、生きたフレーズになります

STEP 07

リックをつかってアドリブに挑戦しよう!【Isn’t She Lovely(バッキングトラック)・初級者講座・STEP 07】

STEP 05の応用です。
STEP 05では4度と3度の行き来を意識しましたが、それに加えて7度の音も入っているので、さらにエモーショナル且つおしゃれになっています
長いリックですが、使えるところを切り取って使ってみてください。

STEP 08

リックをつかってアドリブに挑戦しよう!【Isn’t She Lovely(バッキングトラック)・初級者講座・STEP 08】

Eメジャースケールの1度と7度を強調したリックです。
この曲のAM7のところで使うと効果的に響きます。
こういった細かい音の動きとペンタトニックスケールを合わせることで、いろいろな表現が可能になります

STEP 09

リックをつかってアドリブに挑戦しよう!【Isn’t She Lovely(バッキングトラック)・初級者講座・STEP 09】

STEP 08の応用です。
STEP 08の音の使い方を他の弦で表現しています。
リックを覚えたら他の弦でも違う運指で弾くというのも大事です
そうすることで、他のリックともつなぎやすくなります。

STEP 10

リックをつかってアドリブに挑戦しよう!【Isn’t She Lovely(バッキングトラック)・初級者講座・STEP 10】

Eメジャースケールを上昇していくリックです。
その後にSTEP 09の応用を足しています。
上昇リックはEメジャースケールの2度の音を抜いています。
スケールを上昇することで高揚感を表現することができます

リックをアドリブとして使うには

ここまでリックの覚え方や使い方を解説してきました。
リックを覚える目的はアドリブをすることです。
ここでは実際にアドリブに応用するにはどうすれば良いかを解説します。

リックを覚えたら組み合わせてアドリブで使用したいのですが、その組み合わせ方にポイントがあります。
リックをそのままつなぎ合わせると、難易度が高く、リックに縛られたフレーズになってしまいます。
そうならないためにもつなぎのリックというものを覚えておくと良いです

今回のレッスン動画ですと、STEP 01とSTEP 02のリックです。
このリックは順番や形を覚えるというよりも使えるポディションを把握するといった意味合いが強いです
使えるポディションを把握して、それぞれの音の弾く順番を変えることでさまざまなリックに変化していきます

演奏中、プレイヤーは常にSTEP 01とSTEP 02の変化させたリックを他のリックとリックの間に入れたり、次のリックをタイミングよくいれるまでのつなぎとして、何度も変化させて目当てのリックを挿入するタイミングを待つということを考えています

リックはひとつのアイディアであり、変化させる前提であるということを忘れないようにしてください

まとめ

今回はIsn’t She Lovelyで使えるリックを紹介しました。
楽譜には動画内で紹介しているリックを組み合わせたり、派生させたフレーズも載っているので、それを参考に自分なりのフレーズを作り出してください。

大事なのは間違えることを恐れないことです。
間違えても正しい音に戻れば、合っているという認識になることが多いです
例えばアプローチノートも外れた音から正しい音に移動するということになります。

自信をもって出した音は意思を伴って、自分らしさを表現するためのアイテムとなります
まず、音を出して楽しむことを考えて演奏しましょう!












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