バッキングトラックとは
バッキングトラックとは、メロディがない、伴奏だけで作られた音源のこと。オフボーカルと呼ばれたりしています。わかりやすく言い換えると、カラオケですね!
リックなどのフレーズやスケールを新しく覚えたとき、メトロノームに合わせて練習することも大切ですが、なんだか少し味気ないですよね。そういうときに、バッキングトラックを使うことで、いつもと違う雰囲気の中で練習ができます。気分も盛り上がって楽しいですよ!
バッキングトラックは、主に練習用として使われることが多いです。例えば、アドリブの練習として、自分が覚えたフレーズやスケールをバッキングトラックにあわせて弾いてみたり、誰かとあわせる前の練習に使ってみたり。遊ぶ感覚でなんとなく弾いてみて、セッションしているような気分を味わうこともできます。
僕は日々の演奏や楽曲制作などに生かすためにフレーズを研究することがあるのですが、そういう時にはバッキングトラックを流しながらひたすら演奏し続けたりしていますね。
ギターをやっている人はバッキングトラックの活用方法を知っていると、さらに練習の幅が広がります!
バッキングトラックは、iPhoneやPCのアプリから音源を流して、それを聴きながら演奏したり、DTMに取り込んで演奏を録音したりと、いろいろな方法で楽しめます。
録音したものをSNSなどでシェアするのもいいですね!既存のバッキングトラックで録音した音源をアップする場合、バッキングトラックの利用規約や使用条件などはチェックしておきましょう。
バッキングトラックの遊び方【KGA Backing Track】
今回提供しているバッキングトラックは、Basic E Bluesで制作しました。ブルースの定番コード進行なので、アドリブも挑戦しやすいでしょう。
僕の場合ですが、バッキングトラックを制作する時は、ジャンルやテーマを決めることもあれば、何も決めずに自由に制作することも。今回は、ブルースというジャンルを最初に設定し、バッキングトラックをはじめて使う方が楽しく遊んでもらえるよう工夫しました。
このバッキングトラックは12小節あります。実際に演奏するときに楽しんでもらいたいのが、12小節目から頭に戻る時。B7からE7に移る時にどのようなリックやスケールが当てはめられるか意識してみましょう。
バッキングトラックの遊び方に決まりはありませんが、今回ははじめてバッキングトラックを使ってギターを弾く方向けに、僕もよくやっている遊び方を紹介します。
01. リックで遊ぶ
リックとは、短いフレーズのことをいいます。種類やジャンルでカテゴライズすることは難しく、その数は無限にあります。同じようなリックでも、ジャンルやフレーズなどで印象が変わることもありますね。無数にあるリックを覚えて、それらを組み合わせていくことで、長いフレーズを作っていきます。
リックというのは、ただストックしていても使いこなせるようになりません。実際にアウトプットを繰り返していくことが大切です。とはいえ、メトロノームでやってもあまり練習の成果が出ません。そこで、バッキングトラックが役立ちます!
バッキングトラックにあわせてリックを弾くことで、自分の中にストックされているリックの使い方が磨かれていきます。リックが使いこなせるようになることで、アドリブの上達にもつながりますね。
リックについて解説したレッスン動画もあるので、そちらもぜひチェックしてみてください!
レッスン動画では、リック入門編として、ブルースでよく使うような、ギター特有の手癖を使ったリックを紹介しています。最初のうちは、フレットと弦が近いところで組み合わせていく練習をしていくことが上達のコツ。離れたフレットでやると、こことここって繋がるのかなとか難しいことを考えてしまうので、まずは近くの音で繋げてみましょう。
フレーズを覚えておくだけでも、楽曲の分析や耳コピなどに役立ちますよ。
Basic E Bluesのバッキングトラックをベースに解説しているので、ぜひバッキングトラックを使いながら練習してみてください!
02. カッティングで遊ぶ
バッキングトラックから流れてくるコード進行に合わせてカッティングの練習をするのもいいでしょう。誰かと演奏しているようなイメージをもち、バッキングトラックの音を聞くことを意識してみてください。
流れてくる伴奏と同じフレーズを弾くのもいいですが、あえて伴奏と違うことをしてみるのも面白いです。例えば、伴奏の間に入り込んでもうひとつの伴奏を足してみたり。伴奏と違うことをしてみるとアンサンブルが上手くなっていきます。誰かの真似をしつつ自分らしさを出す、というテクニックも身につけられるとさらにギターの演奏が楽しくなりますよ!
03. アドリブで遊ぶ
バッキングトラックにあわせながら、アドリブを弾いてみましょう。アドリブで遊ぶコツは、失敗を恐れないこと!どんどん失敗しにいきましょう。
アドリブを演奏するには、失敗をためることはとても大切だと僕は思っています。アドリブでは、上手く弾くことだけでなく、失敗した時のリカバリーがきちんとできるかを求められます。アドリブをやって1回も失敗しない人はいないと思います。だからこそ、普段から、どうしたら失敗するのか、失敗したらどうしたらいいのかを知っておく必要があります。
1人で練習する場合、誰も聴いていないし、みていません。思う存分、失敗しにくような気持ちで弾いてみてください。変な感じになってもまったく問題ないので、いろいろ挑戦しながら、探究してみましょう!
まとめ
バッキングトラックは使いこなせるようになると、ものすごく便利なので、ぜひみなさんも使ってみてください。
僕なりの遊び方を紹介しましたが、決まりはないので自由にやりたいように遊んでみてください!
特にアドリブをやってみたいという人は、いずれバッキングトラックを使って練習することがあると思うので、お試し感覚で遊んでみてください。
こういうものがあるんだね、と知ってもらえるだけでもいいと思います!
KGAのバッキングトラックを使った演奏や練習は、「#KGAバッキングトラック」とハッシュタグをつけてシェアしてもらえたら嬉しいです!
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