ギターってどんな楽器?ギターの構造や基礎知識を紹介

前回は、基本的な音楽用語について解説しました。音楽用語を知っておくことで、理論の学習や音楽活動に役立ちます。まだご覧になっていない方は、ぜひこちらもチェックしてみて下さい!

さて、今回は、ギターとはどういう楽器かという話を掘り下げていきます。一見、音楽理論とは関係ない話に思われるかもしれませんが、ギターの構造や音が鳴る仕組みなど、基本的な要素を押さえておくと音楽理論の理解がより深まります!

私もそうでしたが、ギターを初めて手にした頃は「早く曲やコードを弾きたい」と思って、ギターの構造や仕組みにあまり目を向けることがないと思います。初心者の方は、ぜひこの機会にギターがどういう楽器なのか知ってみましょう!理論を理解する下地が身に付くことに加え、ギターのことがもっと好きになると思いますよ!

今回の記事では、前回取り上げきれなかった、ギターや、ギター周辺機器関連の音楽用語などもピックアップして解説していきます。また、かんたんにではありますが、楽譜の読み方にも軽く触れています。ギターで音楽理論を学ぶ準備を一緒にやっていきましょう!

今回も最後に〇×クイズを用意しました。ぜひトライしてみてください!

音楽用語を学ぼう!ギター初心者が最初に覚えておきたい用語27選

ギターという楽器について

まずはギターの構造を押さえましょう!
この項は必ずしも音楽理論に直結するわけではありません。読み物的な感じでさらっと読み進めていただけるといいかと思います。音楽理論的に押さえてほしい箇所は「POINT」で紹介しています。

ギターとは

ギターは、弦を振動させることによって音を出す楽器です。
ヴァイオリンやチェロのように弦を擦って音を出すのではなく、弦を弾いて音を出すので、撥弦(はつげん)楽器に分類されます。
学問的にはリュート属に分類されます。リュートとは、棹(さお)と共鳴胴をもち、弦を弾くことによって音を出す楽器を指します。

演奏方法は、指板上のフレット(指板にある隆起)を指で押さえ、指やピックで弦を弾くというのが基本です。

単音もコードも奏でることができるため、ソロ演奏からセッション・アンサンブルまで幅広く活躍します。また、クラシック、フラメンコ、ジャズ、ロック、ポップスなど幅広いジャンルでも活躍しています。バンドでの立ち位置は主に中〜高音担当で伴奏やソロを演奏します。

こーじゅん先生のように、ひとりで伴奏・ソロをこなしてしまうような演奏方法もありますね!ご存じの通り、ギターの演奏者のことをギタリストといいます。

ギターの各部位の名称と役割

アコースティックギター(以降、アコギ)とエレクトリックギター(以降、エレキ)の、代表的な種類の各部位と名称を押さえましょう!周辺機器についても軽く紹介します。

01. ヘッド
ギターの頭部で弦の端を保持する役割があります。ギターの種類やギターメーカーによって形・角度はさまざまです。

02. ペグ
ヘッド部分に付いている部品で、弦を巻き取ることで弦にテンションをかけてチューニングを行います

POINT
テンション:弦の張り具合のこと。
チューニング:弦の音の高さを合わせること。

03. 弦
音を鳴らすために欠かせないパーツです。弦はブリッジからペグまで渡っています。
種類は豊富で、素材とゲージ(太さ)によって音色や弾き心地が異なります

04. ナット
ヘッド付近で弦を支えるパーツです。弦高や音色を左右する重要なパーツでもあります。

ナットも種類が多くあります。ギターは本体のみならずカスタムパーツが豊富で、ハマれば沼ですね!!

05. ネック
ネックとは首のことで、ボディから長く伸びたパーツです。表面には指板が貼られていています。
弦のテンションに耐えうる硬い素材が使われています。

ネックは経年劣化や環境の変化などで反ってしまうことがあります。そうすると、弦のテンションや弦高が変わってしまい演奏に支障がでます。定期的にメンテナンスすることが大切ですね!

06. 指板(フィンガーボード)
押弦する際に触るパーツです。硬い素材が使われています。
アコギでは平たい形状のもの、エレキでは丸みを帯びている形状のものが主流です。

表面にはフレットと呼ばれる金属のパーツがついていて、指板はフレットを固定し安定させる役割があります。

07. フレット
指板に固定されている隆起しているパーツです。フレットの箇所を指で押さえると、目的の音を出すことができます。

08. ポジションマーク
指板に付けられているマークのことです。このマークのお陰でフレット数が数えやすくなります。
3、5、7、9、12・・・と決まったフレットに付けられています。

12フレットはちょうど開放弦の音のオクターブ上のため、他のマークとは区別されたものが付けられます。

POINT
開放弦:何も弦を押さえない状態のことで鳴らす弦のこと。
オクターブ:ドレミファソラシドと並べたときの最初の“ド”と最後の“ド”の関係のこと。最後の“ド”は最初の“ド”のちょうど2倍の音の振動になっていています。

09. ボディ
ギターの胴の部分です。ギターの種類によって構造、大きさや形はさまざま。大きい形のものほど音が大きく豊かな傾向があります。
アコギなどボディの中が空洞になっているものは、中の空気が共鳴で振動して大きな生音が出せるようになっています。

10. サウンドホール
ボディに開いた穴のことです。ボディの中の振動を音として外に出す役割があります。

11. ピックガード
スクラッチプレートともいいます。主にはピッキングによるボディへの傷を防ぐ役割があります。

POINT
ピッキング:ピックなどを使い、弦を鳴らすこと。

12. ブリッジ
ボディに付いている弦の端を固定するパーツのことです。
ブリッジで固定してペグで弦を巻き取り、弦にテンションをかけていきます。

13. ストリングスピン
その名の通り弦を固定するピンです。
アコギでは弦の端をこのストリングスピンに沿わせてブリッジへと固定します。

14. ピックアップ
弦の振動を電子記号に変換するパーツです。
エレキのサウンドを形成する重要なパーツですね!

15. コントロールノブ
エレキに付いている、サウンドを調整するノブのことです。
音量を調整するボリュームと、音色を調整する(高音域を調整する)トーンがあります。

16. アウトプットジャック
ジャックと略します。
こちらもエレキについているパーツで、シールドケーブルを差し込み、ギターとアンプを繋げるために使用します

ここからは、ギターの付属品や周辺機器について紹介します!

01. ピック
弦を弾くための用具です。厚さ、形状、素材など本当に種類豊富です。

出典:Amazonサウンドハウスサウンドハウス

02. カポタスト
指板上で任意のフレット間に装着するアクセサリーです。略してカポと呼びます。
セーハが難しいコードや、難しい調の曲を演奏する際の補助になります。

出典:【公式】Kyser カイザー

POINT
セーハ:1本の指で複数の弦を押さえることです。Fコードの人差し指などがそうです!
調:ある特定の音を起点にした音の並びに基づいている状態を指します。
例えば、「ドレミファソラシド」は“ド”を起点にした音の並び。

楽譜上で「Capo=〇〇」とあれば〇〇フレットにカポを装着して演奏するという意味です!

03. シールドケーブル
エレキギターとエフェクター・アンプをつなげるケーブルです。略してシールドと呼びます。

04. エフェクター
エレキギターのサウンドに変化を加える機材です。

05. アンプ
エレキギターから送られた電気信号を音に変換する機材です。

06. ストラップ
ギターを身体から下げる際に使用するアクセサリーです。
立って演奏する際や、ギターを安定させて弾きたい場合などに活躍します。

ここで紹介したものはアコギとエレキの代表的なものです。ギターには様々な種類があり、アコギやエレキなどは大分類によるもので、実際はより細かく分類ができます。
ギターによって構造や付属品などが多少異なります。音楽理論を学ぶ上では、代表的なギターの名称を押さえておけば、まずはOKだと思います!

音が鳴る仕組み

次にギターの音が鳴る仕組みについてみていきましょう!
ギターは弦を弾くと、弦の振動がボディに伝わり共鳴し音が鳴るようになっています。

アコギの場合は、ボディの中が空洞になっており、ボディの中の空気も共鳴し、最終的にサウンドホールと呼ばれる穴から音が出ていきます

エレキの場合は、主にアンプを使って音を出します
ピックアップにより弦の振動を弱い電気信号に変え、シールドケーブルを伝ってアンプへその信号を送ります。そして、アンプが電気信号を音に変えるというわけです。
ボディに空洞があるかないかは種類によってことなります。

アコギにピックアップが搭載されているものもあります!

音の高さは、弦の種類(6弦・5弦用など)やチューニングによって決まります。
また、指板上で弦を押さえると弦の長さ・テンションが変わります。そうなると、弦の振動が早くなります。

弦の振動は音の早さ、つまり音の高さに影響します。弦のテンションがかかる(弦が短くなる)ほど鳴る音は高くなります。

輪ゴムを伸ばして弾くと音が鳴りますよね。伸ばしていくとどんどん音が高くなり、緩めると音が低く鈍くなります。原理はそれと同じです!

どういう音が鳴るのか

ギターの面白い点は、弾き方によって音色が変化するという点だと思います!音色は音の重なり方・響き方などによって変化します。

これまでに何度か「音の共鳴」の話が出てきました。ギターは音の共鳴に優れている楽器で、本体内や弦同士で共鳴し合って豊かな音を奏でます。
試しに6弦(一番上の太い弦)を、強く鳴らしてみてください。アコギの場合は、サウンドホールからエコーが効いたような「うわんうわん」とした音が聞こえてくると思います。

その状態で1弦(1番下の細い弦)をみると、わずかに揺れているのが確認できると思います。このようにギターは各部位が共鳴しあって音をつくりだしているのです

また、弦を上下させ、ギター独特のピッチの高低を調整した音を出すこともできます!

POINT
ピッチ:音の高さ
弦を上げ下げすると、弦の長さとテンションが変化し、ピッチも上下します。これにより、音を「ギュイーン」と持ち上げるようなかっこいい奏法や音を連続で上げ下げするテクニックが可能になります。前者はチョーキング、後者はビブラートといいます。

コラム「なぜ弦を張替えするの?」

弦の張替えって結構面倒ですよね?
正直、弦を張り替えたくない・・・そう思う人も多いのではないでしょうか?

では、なぜ弦を張替えなければならないのでしょう?

それは弦が錆びてしまったり、伸びてしまったりするからです。
そうすると弾きにくいばかりか、チューニングが狂いやすくなってしまいます。

弦が錆びると、錆びた部分の弦は重さや太さが変わります。その結果、弦にかかる張力のバランスが崩れてしまって、音の高さが狂うのです。

また、弦は強い力で引っ張られている状態ですので、時間が経つと弦が伸びて張りが失われていきます。これも音の高さが狂う原因ですね。

あと、錆びてザラザラの弦では豊かな良い音は出ません!響きの少ない細い音が鳴ります。
響きを失った分、音が小さくなったように聞こえてしまうこともあります。そうなると、ギターを弾いていても心地よくないと感じることがあるでしょう。

錆びた弦、伸びた弦を使っていたらチューニングは合わないし良い音で演奏できないということですね。ギターを楽しく弾くために定期的な弦の張替えを心掛けたいですね!

ギターにまつわる音楽理論

ここまでギターの構造を学んできましたので、ここからは少し理論的な内容もみておきましょう!

音楽理論の導入記事でも言及しましたが、音楽理論は是非ツールとして活用してもらいたいと思っています。そのため、座学だけでなくギターを手に実感をもって理論を習得していただければと思います。

いよいよ次回の記事より音楽理論の本編に入りますので、その前に知識の土台を作っておきましょう!

01. チューニング

ギターの各弦の音の高さを調整することをチューニングまたは調弦といいます。
一般的にはレギュラーチューニングと呼ばれるチューニングが用いられます。

6弦(一番上の太い弦)から1弦(一番下の細い弦)まで順に、以下の音に合わせます。

  • 6弦:E(ミ)
  • 5弦:A(ラ)
  • 4弦:D(レ)
  • 3弦:G(ソ)
  • 2弦:B(シ)
  • 1弦:E(ミ)

POINT
音の名前はアルファベット表記で示されることが多々あります。
コードとして使用される時もありますし、単音として使用される場合もあります。
今回は単音として表記しています。
ドレミファソラシドは、アルファベット表記の場合、CDEFGABCになります。

音の高さは、一番低い6弦のE(ミ)の音から始まり、一定間隔で次の弦の音の高さが決まっています
3弦のG(ソ)から2弦のB(シ)までの間隔だけが例外で、他に比べて音の間隔が狭いです。コードを楽に演奏する上での調整が入り、このように例外が生じています。

一番低い音の6弦のE(ミ)と、一番高い音の1弦のE(ミ)は、同じE(ミ)という名前が付けられていますが、この音の間隔は2オクターブ離れています

POINT
オクターブ:ドレミファソラシドと並べたときの最初の“ド”と最後の“ド”の関係のこと。最後の“ド”は最初の“ド”のちょうど2倍の振動になっていています。 “ミ”から始めると「ミファソラシドレミ・・・」と続き始めの“ミ”から数えて3回目の“ミ”は始めの“ミ”の3オクターブ上となります。

02. 指板の音

各弦の音の高さの基準は、チューニングによって決まります。
音の高さを変え演奏するには、指板上のフレットの位置に合わせて、弦を指で押さえて弦を弾きます

フレットをひとつ移動すると、半音だけ音の高さが変わります。2つ移動すると、全音、音が変わります。

POINT
全音、半音とは音の間隔のことです。
全音は、音の間隔ひとつ分と捉えると、半音はその半分の間隔です。全音=半音2つ分ということですね。

ドレミだと、ド→レ→ミが全音、ミ→ファが半音、ファ→ソ→ラ→シが全音、シ→ドが半音の間隔になっています。

ソロを演奏する際は、特に、指板の音を把握しておくのがいいと思います!
また、コードを演奏する際にも、指板の音を頼りにするとやりやすいので、ぜひ覚えておきましょう!

03. コード

ポップスを演奏しようと思うと、コードの知識は欠かせません!
コードは奥が深く、より理論的な内容は、別の記事で改めて解説します!今回は、ギターの構造や、押弦のフォームからみた基本的なアプローチを紹介します!

コードとは、2音以上の音の重なりのことをいいます。他には、基本とされる、3つの音を重ねたトライアド(三和音)がありますが、4つ、5つと重ねたコードも存在します。
音の重なりの一番下の音を、ベース音あるいはルート音などといいますが、コードの基礎となる大切な音です。その上にどういう音を重ねるかで、コードの音色や性格が決まります。

ギターでは、太い弦の6〜4弦がベース音を担当し、残りの弦がその上の音を担当することが多いです。
トライアドの場合、3つの音で成り立っていますが、この3つの音さえ鳴っていれば他の弦同士で音が重複していてもトライアドと見なします

例えばCコードをみてみましょう。
Cコードは、ドミソの3つの音の重なりでできています。
ベース音となる“ド”は5弦が担当し、残りの4〜1弦は各々ドミソのいずれかの音が鳴るようにフォームができています。(6弦は鳴らさない。)

POINT
ギターは6本の弦があるので、理論的には6つの音までを重ねることができます。しかし、指の可動域など物理的に難しいことが多いです。

ギターの楽譜

楽曲を演奏したり、分析したりする際に役立つのが楽譜です。
しかし、馴染みのない用語や記号のせいで少しとっつきにくさを感じるかもしれません。

ここではギターの一般的な楽譜として、五線譜、Tab譜、コード譜を紹介します!基本の読み方を押さえていきましょう!

まずは楽譜に登場する記号からみていきます。用語や記号にアレルギー反応が出た人は、さらっと読み流す感じでも構いません!少しずつ慣れていきましょう!

01. 音符と休符

音符は音の長さを表します。音の長さは、丸状の“たま”、たまに付く“ぼう”、垂れ下がる“はた”によって表します。

対して、休符は「音を出さない」音符です。
規則性はあまりないですが、音符のように記号で長さを表します。

POINT
休符は「休む」記号だと聞いたことがある人もいるかもしれません。しかし、実際は休符の間も音楽が止まることはありません
「音を出さない」という意味で捉えておきましょう。

02. 主な音楽記号

ここでは、最低限覚えておきたい、主な音楽記号を解説します!
調号・キーの種類や記号の根本的な解説は、追って音楽理論本編で扱います。まずは、「こういうものがあるんだ!」くらいの気構えで目を通していただければと思います。

01. ト音記号・ヘ音記号
音の高さの基準を示す記号です。
ト音記号は中〜高音域(目安:4〜1弦中心の音域)ヘ音記号は低音域(目安:6、5弦中心の音域)で使われます。

ただし、教本や練習用楽譜などで見やすさを重視して、どちらかの記号に統一して(音域を変えて)記載されることもあります。

02. 調号
何のキー(調)かを示す記号です。楽譜(小節)の最初に記載されています。
ト音記号・ヘ音記号の横に、♯や♭を付け足して記載されます。

POINT
キー(調):ある特定の音を起点にした音の並びに基づいている状態。
「ドレミファソラシド」は「ド」を起点にした音の並び。

  • ♯:半音上げる記号、♭:半音下げる記号

本質的な理解をするには、スケールや調の知識が不可欠です!詳しくは別の機会で紹介します。まずは、調号はキーが何であるかを示しているとだけでも覚えておいてください!

03. 臨時記号
音の高さを変化させる記号の総称です。先ほどの♯、♭もそうです。
他にも♮(ナチュラル)、ダブルシャープ、♭♭(ダブルフラット)などがあります。

調号以外でも、楽譜上で音が変化する箇所で臨時的に使用されます

04. 拍子
拍の強弱が周期的に現われる状態のことを指します。
馴染みのある「イチ ニ サン シ」というカウントは、頭の「イチ」に重きを置きます。これが繰り返されると、4ビートあるいは4拍子(4分の4拍子)と呼ばれます。

数字や記号によって示されます。

05. 速度記号
楽曲の早さをを表すものです。
抽象的な言葉(音楽用語)で示される場合も、BPM「♩=〇〇」のように数字で示される場合もあります。

06. 小節
楽譜が読みやすいように、適当な長さに区切られた区分のことです。
五線譜やTab譜では垂直の線で、コード譜ではスラッシュ線で記載されます。

07. タイ・スラー
音を繋げる記号です。タイは同じ音を繋げる記号で、スラーは音の高さが異なる音符を滑らかに繋げる記号です。

今回紹介した音楽記号は、ごくごく一部です。紹介していないものも含めて、今後も記事の中で取り上げていきますので、まずは音楽記号に慣れることから始めましょう!

03. 基本的な楽譜の見方(五線譜)

それでは、基本的な楽譜の見方について、解説していきます。
まずは五線譜です。一般的に「楽譜」というと、五線譜のことを指すことが多いです。五線譜とは、その名の通り、5本の平行線が引かれている楽譜です。
平行線の上に、音符や音楽記号などを記載して音を表します。

縦が音の高さ横が時間の経過を表します。左から右へと記載します。

03. 基本的な楽譜の見方(Tab譜)

続いて、Tab譜です。ギターを練習する際は、五線譜よりTab譜を目にすることが多いかも知れませんね!
五線譜が5本の平行線に対し、Tab譜は6本の平行線の楽譜です。6本の平行線はギターの弦と対応しています。

また、音符・休符の表記が、五線譜と勝手が異なります。
Tab譜では“たま”の代わりに、フレットのどの箇所を押さえるかを表す数字が記載されます。

Tab譜単体で記載されることも、五線譜と併記されることもあります。

出典:「MATCHA(トサキユウキ)」「6弦ルートのメジャートライアド(こーじゅん)」
(引用元:KOUJUN Guitar Academy)

TAB譜(タブ譜)の読み方【基礎練習】

04. 基本的な楽譜の見方(コード譜)

最後に、コード譜です。コード譜は、いわば通称のようなもので、楽曲のコード進行が分かるようにコードが記載されているものをコード譜と呼ぶことが多いです。

多くは歌詞の上にコードの記載があったり、小節が分かるように「/」でコードを区切って表記したりします。左から右へと読み進めていくのが基本です。

まとめ

今回はギターがどういう楽器かを知っていただく内容でした。
いかがでしたか?ギターのことを知り、より好きになるきっかけになれば嬉しいです!

冒頭でもお伝えしましたが、ギターを手にしたばかりの頃は、「早く演奏したい!」という気持ちが強く、ギターの構造や基礎知識に目を向けることがあまりないかと思います。
しかし、初心者からどんどん上達していこうとすると、自然と専門用語や基礎知識に触れる機会が増えていきますので、今のうちから少しずつ慣れていきましょうね!

今回紹介した内容の中では、レギュラーチューニング、指板上の音などピッチ・音程に関するものは、音楽理論を学ぶ上で特に押さえておきたいです!

次回の記事からは、いよいよ音楽理論本編に入ります。早速レギュラーチューニングや指板の音の話が出てきますので、ぜひ何度も読んで復習してもらえたら嬉しいです!

〇×クイズ

今回の記事の復習のため〇×クイズを用意しました!知識の確認として、ぜひトライしてみてください!正解はコメント欄にあります!

第1問 弦の張り具合のことを「テンション」という 〇か×か
第2問 「ポジションマーク」はただの飾りだ 〇か×か
第3問 弦の振動は、他の弦やボディに共鳴しない 〇か×か
第4問 レギュラーチューニングは以下の通りだ。 〇か×か
・6弦:E(ミ)
・5弦:A(ラ)
・4弦:D(レ)
・3弦:G(ソ)
・2弦:B(シ)
・1弦:E(ミ)
第5問 コードの一番下の低い音をベース音やルート音という 〇か×か

音程・度数とは?考え方や数え方をわかりやすく解説

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コメント

  1. 大木 直人
    • 大木 直人
    • 2022.07.23
    〇×クイズの解答です! 第1問「〇」テニスラケットでも、ガットの張り具合のことをテンションといいますね! 第2問「×」飾りの側面もありますが、フレットの位置を見やすくするための役割がありますね! 第3問「×」共鳴します!ボディに空洞やサウンドホールがない一部のエレキギターでは、生音を想定して作られていないため、共鳴はあまり感じられないことがあります。 第4問「〇」覚えていなかったという人は、チューニングの度に口に出しながら少しずつ覚えるのがいいかもしれません! 第5問「〇」これから理論をみていく際に大切な知識になりますので、ぜひ覚えておきましょう! みなさんは何問正解できましたか?最後までお読みいただきありがとうございました!