ストローク・トレーニングの解説とレッスンのまとめ

ストロークは、右手でギターを弾く動作のことをいい、基本的にはギターを弾きながら練習をします。
しかし、KGAでは、ギターだけでなく、身体を使ってストロークの練習をしてほしいと考えています
なぜなら、ストロークにはリズムが欠かせないからです。

ストローク・トレーニング一覧

KGAの考えるストローク

人間の身体で一番リズム感がいいのは「口」です。
言葉にはリズムがあります。例えば、「都道府県」と声に出してみてください。タタータタタ、と、リズムのある言葉を発していることに気が付きませんか?
言葉には自然とリズムが宿っていて、その言葉を日常的に発している口は、リズムを生み出すための筋肉が発達しています。

僕がリズムの特訓をし始めたときに、言葉にはリズムがあって、口はそのリズムを自然に叩き出しているということは、口はリズムの練習をするのに最適なのではないかと考えるようになりました。
身体の中で一番器用な口を使ってリズムを習得し、ストロークのガイドとして活用しましょう。

さらに、口で言葉を発生することで、音が生まれ、その音が耳に聞こえてくれば、フレーズも覚えやすくなります。
勉強で何かを暗記するときに、声を出しながら取り組むと覚えやすかったりしますよね。

ストロークの練習も同じで、ドンツクタンツクなど声に出しながら練習をすることで、フレーズが覚えやすくなり、効率よくリズム感を鍛えられるようになります

ギターを上手く弾けるようになったからといって、リズム感が向上するかというと、そういうわけではないと僕は考えています。
もともと身体の中に流れているリズム感が良くない状態でギターを弾いても、良くないリズムのまま演奏してしまうため、ノリのある音楽を生み出すことは難しいです。
実際、ギター歴の長い人が、リズムについて教えてほしいとレッスンに訪れてくださる人もいるのです。

こういったお話をすると、僕はリズム感ないから・・・と自信がなくなってしまう人がいますが、大丈夫です。リズム感は鍛えることができます!
ギターだけで上手くならなかった部分は、違う方法で鍛えていけると考えているので、まずはギターを置いて、手や足、口、声と身体全身を使ってストロークの練習をしていきましょう

KGA版ストローク練習のコツ

レッスン動画をみるとわかりますが、KGAでは、印象に残るフレーズでストロークの練習をしてもらいます
僕がそれぞれのストロークを聞いた時の印象で生み出しているというのもありますが、「ターンタタタ」とひとつの文字で覚えるよりも、「コーンがすき」と、言葉として覚えた方が、印象に残りやすいのではないでしょうか。
普通の覚え方をしても、レッスンが終わった後数日経つと、どんなストロークを練習したか忘れてしまいます。
印象的、かつそのストロークを表現できる言葉で覚えてもらい、繰り返し練習してもらうために、特徴的な言葉を並べています。

ストロークのフレーズを口で言いながら弾くなんて、と馬鹿にする人もいますが、まずはやってみてください。・・・かなり難しかったのではないでしょうか。
口でストロークを言いながらギターを弾くことが簡単にできる人は、おそらくリズム感がしっかり身についているので、どんどん上を目指しましょう。

できなかった場合は、まだまだリズム感が足りていないかもしれません。しかし、不安に思ったり、がっかりする必要はありません。できなかったけれど、その分、伸び代があるんだ、とポジティブに考えましょう。
僕も最初の頃はリズムというものを掴めなくて、試行錯誤しました。毎日毎日、身体を使ってリズムやストロークの練習をして、やっと掴めるようになってきたのです。

具体的な練習方法は、レッスン動画をみながら一緒にやってみましょう。

ストロークそのものの練習は、アクセントや強弱の技術を身につける前に、音を均等にする技術を身につけましょう
均等にするというのは、フレーズの中で均等にするのではなく、同じ音は同じ音量で弾けるようにする、ということです。
どこの小節で切り取っても、同じ音は同じ音量になっていることが理想です。
つまり、狙った音量で出せるようなコントロールが必要になります。ストロークが上手い人のストロークは、音を波形でみたときに、毎回同じ波形になっています。

一般的な傾向として、ダウンピッキングが強くなり、アップピッキングが弱くなるので、どちらも均等になるようにしましょう
仕組みとしては、ダウンピッキングは重力によって弾きやすく、力が入りやすいんです。アップはその逆の動きが発生するので、ダウンよりも力を入れないといけないんですね。僕の場合は、ダウンピッキングの1.5倍くらいの力で弾くように意識しています。

まとめ

ギターを弾きながら、ストロークのフレーズを口で言って、さらにカウントも取って、しかも均等に引く。これがが一度にできる人は、かなり器用です。
大体の人は、どれかひとつができなくて、失敗します。ですが、落ち込む必要はありません。初心にかえって練習しよう、という気持ちになれると、ギターがどんどん上手くなります。

リズム感もそうですし、ストロークも鍛えれば身についていきます。ただし、2、3日やったくらいでは、目に見えて変わることはないでしょう。日々、コツコツと続けることが大切です。

ギターを弾く土台としてリズム感が身につき、リズムをいかしたストロークが弾けるようになると、一気に演奏の幅が広がります
自分がもっとギターが弾けるようになっている姿をイメージしながら、一緒に頑張りましょう!










関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。