E BluesでつかえるLickのまとめ
今回は、E Bluesで使えるリックを20個集めました!なるべくいろいろな場面で使えるように、あらゆるフレーズやテクニックを盛り込んでいます。
レッスン動画はどこから練習してもらっても大丈夫です。気になったものから挑戦してみましょう!
また、今回紹介したリックやそれらを崩したものを組み合わせた演奏動画もアップしました。実際にセッションや演奏の場でどう活用したらいいか参考にしてもらえると嬉しいです。
耳コピ、目コピできる人は動画を見ながら、崩したバージョンも試してみてください。
リックは、覚えたものをそのまま組み合わせて演奏するのもありですが、そのまま組み合わせて演奏すると不都合なことが発生しやすいです。
例えば、コード進行が違うことや、フレーズ配分の問題などがあります。フレーズ配分の問題というのは、1小節の中に、あるリックとリックを合わせると、小節からはみ出てしまったりとか、うまく噛み合ってない状態ですね。
リックをひとつ覚えたら、そこにメジャースケールなどを組み合わせて弾いていくとうまくいきやすいです。実際にリックを曲の中でどう使ったらいいのかというのが、演奏動画をみるとわかりやすいと思います。
Lick(リック)とは
改めてリックについて復習しましょう。リックとは、細かいフレーズのことをいいます。例えば、ドレミファソラシド、というスケールがあるとします。スケールは文字を表し、リックは単語を表します。
スケール(文字)をもとに、リック(単語)を組み合わせて、メロディーやアドリブ(文章や会話)などを作っていく、というイメージです。
言葉も同じですが、文字や単語を覚えないと会話ができないですよね。なのでスケールだけでなく、リックも覚える必要があります。
リックの面白さは、常に進化する、という点にあります。リックは、既製のものをずっと使っているのではなく、常に新しいものが誕生します。言葉と同じですね。「エモい」という言葉が急に世の中に広まったのと同じように、リックも新しいものが自分の中に生まれてきたら、それを積極的に取り入れながら精度を高めていきます。
そして大切なのは、新しいリックを作り出すためには、まずは基本的な単語、昔からあるリックの基本的な使い方を覚える必要があります。
例えば、「ヤバい」という言葉はあらゆる場面で活用できる言葉ですが、どうしても使えない瞬間もありますよね。リックも同じように、ここはどうしても合わないな、という瞬間があります。基本的なリックを覚えることで、組み合わせの良し悪しも理解していきましょう。
Lick(リック)を組み合わせるコツ
では、自分の中でどうやってリックを増やしたり、組み合わせたらいいのでしょうか。それは、常日頃からあらゆる音楽を聴いて、リックをストックしていくこと、それらを別の曲でアウトプットすることが大切です。
童謡の「チューリップ」を例にしましょう。「チューリップ」のメロディを分解していったものが、リックにあたります。つまり、「さいた さいた」もそうですし、「チューリップの花が」もリックといえます。これらを組み合わせることで、皆さんが知っているメロディが生まれるのです。
他の曲のアレンジや、自分で作曲する時に、そのリックを当てはめてみるのです。ここのコードは、「さいた さいた」のリックがハマりそうだな、と当てはめていくイメージですね。
そのままコピーするのは良くないので、僕の場合は少しアレンジして使うことが多いですね。「さいた さいた」をいい感じにアレンジして使ってみようかな、と思いながら別の曲に取り入れていくのです。
この考えを、瞬時にやるのがアドリブになります。既存のものに変化を加えることがアレンジにあたりますが、変化を加えるために使うものが、リックとなります。
こういった考え方でリックを使いこなすには、先ほども伝えた通り、リックのインプット・アウトプットが効果的です。例えば、リックを覚えてバッキングトラックに合わせて弾く練習をすることで、自分の中でスキルが養われていきます。
もしくは、既存の曲に合わせて、誰かがソロ演奏しているパートで自分のソロをぶつけて練習してみるのもいいですね。僕はよくこのやり方でリックの精度を上げています。
既存の曲からでもいいですし、今回公開したレッスン動画から、リックをストックしていくのもいいですね。
リックは、実際に弾いてみて合わないと感じたら違うリックを使ってみましょう。感覚的な話にはなってしまいますが、弾いたタイミングによっては、合わないリックというものがあります。「ん?」と違和感を抱いたら合っていないということです。そういう時は、無理に合わせずに他のリックを使ってみましょう。
リックを無理矢理合わせるのは、個人的にはナンセンスです。
たくさん練習して、失敗しながら、合う合わないを自分の感覚で判断していけるようにしましょう。
同じコードのリックでも合う、合わないが起きます。今弾いている時はイマイチでも、次に弾いてみたらピタッとハマるなんてこともありますね。リックは非常に奥深く、言葉で定義したり、ルールを決めることが難しいです。ルールなんて、あるようでないようなものです。だからこそ面白いのですが・・・
僕としては、今日はカレーの気分だな、今はラーメン食べたいな、とか、そういった感覚だと思っています。
だからこそ、ひとつのリックに固執しないようにしましょう!
「E BluesでつかえるLickのまとめ」練習のポイント
レッスン動画をE Bluesにしているのは、セッションをやる時はEでやることが多いというのと、すでに公開している「Isn’t She Lovely」や「MATCHA」のバッキングトラックと同じキーだからです。気軽にリックに挑戦してもらえたら嬉しいです!
ブルースのリックの特徴は、マイナースケールとメジャースケールが混ざっているということ。音の動きや違いを感じながら練習してみてください。
初めてリックというものに触れるから、どう使えばいいかわからないという人は、まずはレッスン動画や模範演奏を真似してみましょう。それじゃあつまらないというい人は、自分のやりたいように弾いてOKです。
なるべくすべてのコードに合うように作りましたが、2、3種類はこのコードだけ、というのがあります。なので、バッキングトラックや既存曲に取り入れてみて、合わないなと思ったら違うリックを使ってみましょう。
ジャズのリックだと、Ⅱ-Ⅴ-Ⅰのコード進行でしか使えないものがあったりするのですが、今回紹介しているE Bluesのリックは、わりと汎用的なものが多いので、いろいろな曲に合わせて試してみてください!
リックをまだ覚えてなくて、1個のリックで練習するというのもありです。その練習の時に使っているリックが合わないと思ったら、リックのリズムを変えてみるとピタッとハマるかもしれません。ひとつのリックでも、リズムや弾く順番を変えることで、合うこともあります。
これは、コードトーンが関係していたりします。なので、コードトーンの知識があるとうまく合わせられるようになりますね。(コードトーンとは、コードを構成する音のことを指します。)
リックを作る時に、全部コードトーンしか弾かないリックだったら、すごく簡単で、どこでもしっかりハマります。ですが、コードトーンは3音もしくは4音しかないので、すごくつまらなくなってしまうんです。
そこで、コードトーン以外の音を使って表現したくなるのですが、コードトーン以外の音を不用意に伸ばしてしまったり、リックの終わりにコードトーン以外の音を持ってきてしまうと、すごく違和感があるんです。この説明だと意味がわからない人もいると思いますが、実際に演奏を聴くと「ん?」と感じると思います。
着地をコードトーンにしてあげれば、いくら音を外していても最後には合っているように聴こえるのです。それがアウトフレーズという理論に繋がってきます。
あえてコードトーンの話に触れてみました。このように音楽理論を少しでも知っていると、リックをさらに使いこなせるようになりますよ。
まとめ
まずは、とにかくバッキングトラックや曲に合わせて弾いてみることが大切です。あとは誰かとセッションしながらリックを使ってみることも上達につながります。
人前で演奏することで、そのフレーズいいねとか、それちょっと違くない?とか、何かしら反応がもらえるはず。客観的に反応をもらうことで、この取り入れ方よかったんだと認識することが大切です。
僕の場合は、いろいろなアーティストのフレーズを聴いて、たくさんリックをコピーしてきました。そうしてストックしてきたリックをどんどん組み合わせていったことで、結果的に自分らしい演奏ができるようになったと思っています。
今回のレッスン動画から、自分なりのリックを作ってみて、かっこいい!と思ったらリックができたら、それをどんどん磨いていきましょう。
ここまで解説してきましたが、正直、リックの使い方には正解がないのです。あえてあるとすれば、その人の感性で判断することになります。僕の経験ですが、自分でめちゃくちゃかっこいいな!と感じていたら大体合ってるので大丈夫です(笑)
リックは一度ハマると抜け出せなくなるくらい研究しがいがあるので、皆さんもいろいろな曲を聴きながら、自分なりの最高のリックを生み出していきましょう!
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